建設業経理士2級検定試験 第18回 第3問工事間接費配賦差異 第4問原価計算(工事間接費の配賦)
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過去問題:第18回
問1は当期の予定配賦率は従業員予算を現場管理延予定作業時間で割る
問2は当月のY工事96時間に問1で出した予定配賦率を掛ける
問3は当月の実際作業時間の合計に配賦率を掛けると予定配賦金額が808,400円
実際配賦金額797,500円から予定配賦金額を引くとマイナス10,900円
予定より少ない配賦率になるということで答えは10,900円有利差異B
何を問われているのかを間違わなければ14点は確実にゲット!
これのパターンが出てくれたらラッキー
過去問題:第21回
こちらは直接原価基準で予定配賦
予定配賦率が2.4%と指定されているので、直接原価の合計に2.4%かければ答えが出てくる
問1は単純に資料(2)の総発生見積額の合計に2.4%を掛けるだけ
問2は当月のY工事への工事間接費配賦額の算出なので、資料(4)のY工事の直接原価合計を出して2.4%かけるだけ
問3に関してはT勘定を使って、まず資料(3)の8,200円を借方に記入し、資料(5)当月の工事間接費(実際配賦金額)302,840円を借方に記入する。
貸方には、当月の直接原価合計13,535,000円×2.4%で算出した工事間接費配賦額324,840円を記入する
借方合計:8,200円+302,840円=311,040円
貸方は問3の答え324,840円で、貸借の差額が13,800円なので、貸方が13,800多い
よって、工事間接費配賦差額 13,800円 記号:B
この問題も、前月末残高を見落とさないことと、問題がどこを指定しているかを間違わなければ余裕で14点ゲット
- 第18回第3問(配賦部門がA部門B部門と2つあるパターン)
A部門費とB部門費のT勘定は当月の金額だけを考える。
工事間接費配賦差異はそれぞれ当月の差異の事である。
A部門の配賦基準はは直接作業時間で配賦率が126円/h
B部門は直接材料費基準で予定配賦率4%
配賦率が指定されているので、T勘定の未成工事支出金は
A部門:作業時間合計96h×126円/h=12,096円
B部門:材料費合計403,250円×4%=16,130円
をそれぞれ記入する
T勘定の諸口には資料(2)工事間接費の実際発生額をそれぞれ記入する
工事間接費配賦差異は、貸借が同じになるように差額を記入する
工事間接費配賦差異の前月繰越は、資料(1)より
A部門借方残高:2,476円-B部門貸方残高1,790円=686円を算出してプラスなので借方に記入
A部門、B部門それぞれの差異を記入すると、次月繰越は貸借差額から算出できる
借方と貸方のどちらになるかわからなくても、計算だけ間違わなければ答案用紙の穴埋めでどうにかなる